常設展で「東北を思う」 ― 2011年05月30日 00:09

東京国立近代美術館が、7月31日(日)まで開いている「所蔵作品展」で、「特集 東北を思う」として、コレクションの中から①東北出身の作家の作品②モデルが東北出身の作品③東北の風景を描いた作品――の作品、あわせて39点を展示、特集である由縁の書き下ろし解説をつけている。
「このたびの震災では、これらの作家やモデルの故郷が大きな被害を受け、美しい風景も打撃を蒙りました。今、美術館にできることは何なのか。東北という場を栄養源として、約100年のあいだに育まれた数々の作品が語りかけるものに耳を傾けながら、みなさまと一緒に考えて行きたいと願い、この特集を企画しました」と企画の趣旨が述べられている。

具体的には、青森県八戸市の種差海岸をモチーフに描かれた、東山魁夷の代表作《道》をはじめ、岩手県東和賀郡十二ケ村(現・花巻市東和町)出身の萬鉄五郎の代表作《裸体美人》(国指定重要文化財)、松本竣介 《並木道》などに初夏の東北をイメージした青のキャプションがついている
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