蟹のつぶやき kanikani

平成2009年01月07日 13:24

平成

平成


20年前のこの朝、呼び出しの電話がかかった。
すぐにNHKのラジオとテレビをチェック。
どうやら、昭和の終焉である。前の年の相撲の秋場所以来、
天皇の脈拍、下血の有無など、そのご容態が報道される日々だった。
「Xデー」という言葉が囁かれ、いつか、そう遠くないその日に
それぞれが備えていたと言ってもよいのだろう。

午前8時前、藤森宮内庁長官が、昭和天皇が亡くなったことを発表。
さらに侍医団が正式に昭和天皇の最期の様子を発表した。

新しい元号「平成」が発表されたのは、閣議の終わった午後2時半過ぎ。
当時の小渕官房長官が色紙に書いた「平成」の文字を示しながら言った。
「只今終了致しました閣議で元号を改める政令が決定され、
第1回臨時閣議後に申しました通り、本日中に公布される予定であります。
新しい元号は、平成であります」

同日、「元号を改める政令」(昭和64年政令第1号)は新天皇の允裁(いんさい)を受けた後、官報号外によって公布され、翌1月8日から施行された。
つまり、「平成」は、天皇の即位は7日に直ちに行われたが、
元号としての始まりは8日から、つまり7日夕刊の見出しでは
「『平成』あすから」とつけられていた。

「平成」の出典は、『史記』五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」、『書経』大禹謨(偽書)の「地平天成(地平かに天成る)」からで「内外、天地とも平和が達成される」という意味。安岡正篤が考案したとされる。元号に「成」が付くのは初めてである。

この日、「平成」という年号は、いまのようにワープロで一発変換はできなかった。
さっそく「単語・用語の辞書登録」をしたのを記憶している。

NHKの大河ドラマ「天地人」みたいな出典ですな。